妄想オムライス
床下は骨伝導 ワ((゚゚дд゚゚ ))ワワ !!!!!



松香さん

嶋さんが去ったあと、豊竹松香太夫さんは唯一わたくしの癒しの泉でいらした。2月の淡路町の口。その日も語り出すと、松香さんの心地よい倍音は耳に溶けて胸へ落ち、体中に沁み渡った。ああ気持ちいい。そうして淡路町の人々や営みは、おっとりと江戸時代の情趣を纏っていくのであった。松香さんは3月いっぱいで引退された。聞いてない。やだそんなの聞いてない。

 

 

 

 


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紋壽さん

去る2月16日に桐竹紋壽さんが亡くなられた。毎月の配役表にお名前を探し、来月こそは見られる、と喜んでは代役のお知らせに落胆する月が続いていた。やっと少しばかり紋壽さんの人形の魅力がわかりかけたのに。いつも眼光鋭く強面で客席ぐるりと睨め廻しながら遣う人形の、そのしとやかさ、或いは可愛らしいことと言ったら!政岡のぴんと張った空気、いじらしいお三輪、懐の深い釣船三婦、千代、万野、深雪、役名がわからないけど男のお役も沢山見た。おしゅん、釣り女のしこめちゃんも見た。ニワカの文楽初心者がやっと少しわかってきたところだったのに。古風でモダンで、不思議と物理的な重みを感じさせる紋壽さんの人形。もうお別れだなんて。悲しいよ。

 

 

 

 

 

 


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勘十郎さんの新刊書:一日に一字学べば・・・

 

いやーおもしろかった! 

夜中にこの本を持って家出して一気読みした。24時間開いてるファミレスで。

 

 

何回声出して笑ったかな。住吉さんで怒られた理由と、お孫さんに言った言葉が

「でかした!」だったことや、カブと十次郎?の写真や、それから、三人遣いで

フィギュアスケートやりたいとか。あと、簑助さんのお風呂の話も!フフフ。

深夜のファミレスでひとり、結構な爆笑を連発してしまったのであったよ。

 

写真がいっぱい!大放出!

 

しかし若いときにこの本に出合っていたらきっと啓蒙されまくったな。

残念ながら今はもう年なので手遅れだけど、でも勉強になる。

学びや仕事に対する姿勢や心構えが学べる。

 

で、読後の流れとしてすべからくDVDが見たくなったので家出は思い留まり、

帰って速攻で見ましたよ、『夏祭浪花鑑』の泥場を。

いやー、もう、キレッキレだもん、足!

 

速くって地球寸止め。

 

すごいなあ。

 

足かっけーなあ。

 

そういや左遣いをかっこいいと思った始めが勘十郎さんだったんだよ。

文楽見始めの頃には既に勘十郎さんは左と足を従えてスター街道爆進中でしたが。

見始めの当時、図書館に古い文楽入門のVHSがあったので借りて見たら、

青年の簑太郎の勘十郎さんが出ていらして、若くてハンサムでしゅっとした簑助さんの

お光だったかお園だったかなあ、お裁縫をするんですよ。

人形が針と糸を持って(持った体で)上手に縫い物をするのにも驚いたが、

縫い終わりにくるくるっと玉留を作り、口で糸を切る瞬間、

人形のかしらの動きを見つめる左遣いの簑太郎の勘十郎さんの大きな眼が、

キラーン光

と鋭く光ったと同時に布を持つ人形の左手をこう、きゅっと。

お人形が糸を噛み切るタイミングを計るのに一瞬集中力を増しているのが、もう、

 

かっこよくてー!

 

簑助さんのお光かお園が糸を切る瞬間が

人形遣いかっけーと気付いてしまった瞬間であったとよ。

黒衣の中で人形遣いはああやって集中して仕事してるんだ、って。

ほんで間もなくビデオの簑太郎さんが劇場の勘十郎さんと同一人物と知ったとよ。

釣女のしこめちゃんを遣ってらしたよ。

簑助さんは人間国宝になられていて神技炸裂されていたよ。

 

 

カバーのイラストと題字は勘十郎さんの筆によるもの。すげー。

このご本と「夏祭」DVDは是非ともセットで揃えるべし。

 

 

DVDの表紙の右側にいる主人公・団七の、丸胴という裸の体の部分を布と綿で作りあげ、

それに日本絵の具で刺青の絵を描かれたというのだから!ひゃー!

逆巻く渦と砕ける波濤はまるで若冲か北斎か。

カバーのイラストすげー言ってる場合じゃなかったか。

ほんで当の団七の足もキレッキレに遣われて。ひゃああー!

 

そして何が凄いって、

今勘十郎さんは当代きってのテクニシャンですから。

それもお父上とも師匠とも違う唯一無二の超絶技巧派ですから。

よいお芝居をするのに技巧はいくらでもあるに越したことはないのだなぁ、

といつもつくづく勘十郎さんの(が遣う人形の)お芝居を見ながら思うよ。

 

勘十郎さんはテクニシャンで画伯で親孝行なのであった。

 

 

NHKカメラ寄り過ぎ。

ちょっとだけど終盤ぶちぶちと編集もされているし。

仕方無いのだろうけど。

サランラップは全然わかりませんでしたー!(アタリマエ)

 

おそらく本公演の泥場の足もなさっていると思いました。

 

 

伝統芸能、それはすばらしい生き方。

 

 

人形遣いかっけー! 

 

 

 

 

 桐竹勘十郎著:一日に一字学べば・・・・・

  https://www.amazon.co.jp/dp/490384112X

 

 

 

 

 

 

 


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