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妄想オムライス
床下は骨伝導 ワ((゚゚дд゚゚ ))ワワ !!!!!



ハヴィエル・ペリアネス

パヴィエル・ペリアネスピアノリサイタル

 シューベルト:アレグレット ハ短調 D915
 シューベルト:ピアノ・ソナタ第21番 変ロ長調 D960
 ショパン:2つの夜想曲 Op.48
 ショパン:子守歌 変二長調 Op.57
 ショパン:バラード第4番 ヘ短調 Op.52

 アンコール
 シューマン:子供の情景より「詩人は語る」
 ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女

   3月2日 於トッパンホール オーデメルヴェイユ

 この人の出す音はまんず綺麗である。地中に埋めた甕に水滴が滴り落ちるような響きなのである。なんて言ったっけ、あれだ、水琴窟だ。ほんで、なんせペダリングが細かいのである。カウント毎にアウフタクト気味に、必要と有らば1音ずつペダルを浅く細かく踏み、手の方も指先を立たせたり寝かせたり、手前に掻いたり撫でたり沈み込ませたり置きにいったりと、あらゆる手管でもって音色のコントロールに余念が無いのである。椅子に浅く掛け、身体とピアノとの距離が適度に保たれ、左足もソフトペダルに載せっ放しだから両足が伸びた体勢で、写真で見たブラームスやホフマンの演奏スタイルに似ていた。 

 スタッカートで指先が鍵盤に張り付きがちでたまに音が鳴らないとか、右手アルペッジョ下降がどうも苦手っぽいとか(上昇は絶品)の弱点は有る。ミスタッチだってするし。でもppは細心に美しく、一方ffでは、時にはお尻を浮かしてまで体重を使って綺麗に鳴らすからダイナミズムの幅広し。そう気が付くとppだってPPなりにちゃんと力強く芯のある音なのだ。綺麗だけど決して儚くなっちゃわないところがええで。

 楽節よりもっと細かくブロッキングしてその色分けの多彩なことと言ったら、一曲仕上げるのにどんだけ時間と労力を費やしたか想像すると気が遠くなるような、レンホーも真っ青な仕分けっぷり。どんだけ〜〜!こういう仕事をする人は一種のオタクで凝り性なんだろうと、仕分け色分け作業が好きなんだろうと思う。もし閃きに任せ即興的に色分けちゃっているとしたら天才だし!やっぱペダリングも含め、欲しい音色を再現する能力イコール先ずは耳が良いという事になるのだろう。ペダルはもはや何も考えず本能的に踏んでる感じ。脳が「こゆ音」と要求すれば当意即妙に応える足。ショパンノクターン2曲目だったか変奏曲風の部分があって、こういうのは仕分けも容易だろうし聴いている方も聴き分け易く、こーゆーのもあーゆーのもありまっせ、と色見本帳を目の前でパラパラ鮮やかに繰って魅せて、ペリアネスの辞書にイマジネーションの枯渇という文字は微塵も無さそうだった。ブゾーニ編シャコンヌとかリストの循環形式ソナタとか聴いてみてえ。

 心地よく眠りの世界に誘われるのもよし、一音たりとも聞き逃すまいと覚醒するもよし。怪物シューベルトソナタの闇を抉り引き摺り出しプリズムにかざし本来の色彩を分離再生して「ホントは悪魔じゃなくって天使なのよ、ホラこんなに美人」ってあんた美魔女だったんかい意味不明。もともと天使と悪魔が混在している曲だが悪魔の影かすむ。好き嫌いが分かれるかもな。素直に幸福感に満たされるが吉。アンド珠玉のショパン子守唄。
 

 蛇足:一昨年2009年のペリアネスのコンサート当日、いつも使っている電車に人が身を投げた所為で運転見合わせになってしまい、仕方なくバスだのJRだの迂回しまくり気持ちはダッシュし続けるも無情にも王子ホールに辿り着いたのは演奏会の終盤も終盤、結局アンコールしか聴けなかったという悔しい思いをしたことがある。アンコールは亜麻色の髪の乙女ともう一曲はなんだっけ、えーと、調べたらハイドンソナタ40の2楽章だった。その音色の美しいこと!ああ悔しい!因みにその日の曲目は

 マヌエル・ブラスコ・デ・ネブラ:ピアノ・ソナタ 第5番 嬰ヘ短調
 アントニオ・ソレール:2つのソナタ 嬰ヘ長調 SR90、ニ長調 SR84
 ショパン:4つのマズルカ
      第13番 イ短調 Op.17-4、第15番 ハ長調 Op.24-2、
      第41番 嬰ハ短調 Op63-3、第45番 イ短調 Op67-4
 グラナドス:詩的なワルツ集
 モンポウ:「秘やかな音楽」より
 ファリャ:ベティカ (アンダルシア)幻想曲

 だったのである。ショパン以外はラテンバリバリである。さぞかし美音だったろうに選りに選ってなんで今日自殺するんだバカヤロー。愛之助じゃないが死なしちゃおけねぇとはこの事だ。夜のニュースでその方は命拾いしたと知ったが、ざまあみろ。真っ昼間に電車に飛び込むなんて迷惑な事するからバチが当たって死なして貰えなかったんだ。もう二度と死ぬなよ!ほんでペリアネスのモンポウ集CDを買ってせめてもの慰みにしたのであった。最近聴いてないな〜



ひそやかな音楽(全曲)、3つの変奏曲 ペリアネス(p) モンポウ ひそやかな音楽ほか


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